スゲ〆縄倶楽部 群生地整備②吉原→菅原

スゲ〆縄倶楽部

前日より気温が下がり、晴天の気持ちの良い日曜日、来月のスゲ収穫に向けて、群生地整備を行った。
昨年の収穫時にヨシ原だったエリアの一部で、1ヶ月前の群生地調査の時にカサスゲの大きな群生地を発見、その時ヨシは10cmになってない状態だったが、今や背を越すほどに。このヨシを刈り続けることで、スゲ田(菅田)的な管理も可能と考え、また来月の収穫のためにヨシ(やアワダチソウ)を除去することに。

まずはヨシ原の中に刈払い機で1本の通路を佐藤さんに付けてもらう。

刈払機でヨシを切り倒してもらいます
同じ場所の2週間前(6月5日)の状況

部員5名の少数精鋭(?)部隊は各々鎌や鋏を持ち、スゲを残しながらヨシをひたすら刈って刈って刈りまくる。スゲをなるべく踏まぬよう気を遣いつつも、青空の下、(ヨシには少し悪いけど)なかなかのカタルシスを感じる爽快な作業。


けっこうな面積のスゲ原(菅原)を作って作業終了。佐藤さんに美味しい素麺をご馳走になりながら、スゲやらハリガネムシやら楽しい話が飛び交う昼食を食べて、前回見た周辺のスゲ群生地も少し見て回る。

素麺をいただき、美味しい昼食
周辺のスゲ群生地も見て回る

次回は7月17日の収穫作業。スゲたちヨシ達はどうなってるか、試行錯誤の活動も楽しいね。


その後江別の八幡神社⛩の〆縄を、以前スゲを綯って納めていらっしゃったという長老の方を訪ねて、お話を伺う。

石狩川篠津川合流点近くの方で、以前から私たちがスゲ群生地を見つけて少し整備してきた場所に近くである。
その昔は稲藁の〆縄だったが、コンバインの普及や、作業の楽さと仕上がりの美しさから、スゲ〆縄を綯っていたとのこと。そのスゲも昭和56年の水害以降の河川改修で失われ、また地域の高齢化・人口減で15年ほど前に〆縄を綯うことは止め、合成樹脂製の〆縄にしたとか。

もうスゲも見つけられないし、刈って作る力はないけど、場所を貸して、たいしたことはできないけどお手伝いは出来るよ、と嬉しいことを言っていただいた。これでもしかすると、収穫したスゲで神社の〆縄を復活させられるかも⁉️地域の方々と都市住民の新たなコミュニティで、失われたそうだった伝統文化を守れたら、素敵だね。それで大切な自然も守れたら最高‼️

スゲ〆縄倶楽部、また一歩前進である😊
部員募集中。菅田さん、菅原さん、菅さんも歓迎❤️