8月29日(土)、昨年同様、当別町内の私有地の沼でヒシを採取しました。
雨に見舞われた昨年のリベンジを果たすかのような青空のもと、「スゲ〆縄倶楽部」のメンバー9名が集まり、心地よい汗を流しながら作業を進めました。
■ 水辺の貴重な食糧資源「ヒシ」とは?
ヒシは、池や沼の水面に葉を浮かべる「浮葉植物」の代表的な一種です。
夏から初秋にかけて水面に可憐な白い花を咲かせ、やがて水中の葉の裏側にトゲを持つ独特な果実を実らせます。ヒシは、池や沼の水面に葉を浮かべる、浮葉植物の一種です。


アイヌ文化では、このヒシの実を「ペカンペ(またはベカンベ)」と呼び、デンプン質が豊富なことから、水辺のコタン(集落)における極めて重要な越冬食・保存食として大切にされてきました。
また、アイヌ文化にとどまらず、日本各地で古くから食用や薬膳として重宝された歴史があります。独特の鋭いトゲの形状から忍者の「蒔き菱(まきびし)」の原型になったとされ、「菱形(ひしがた)」という文様の語源にもなっている、人々の暮らしや文化に深く根ざした植物です。
■ 胴長を着て水の中へ!1時間半で約2,600個を収穫
胴付き長靴(胴長)を着用して池に入り、水面に広がるヒシの葉を一枚一枚丁寧に裏返しながら、熟した実を手摘みしていきました。水面に浮かべたバットに収穫した実を集めていきます。
9名の手際よい連係プレーにより、作業時間はわずか1時間半ほどでしたが、収穫数はなんと2,600個余り!


採取後は泥などを優しく洗い流し、個数を数えて小分けにし、鮮度を保つため冷凍保存を行いました。


■ 次の展開:11月22日(日)に札幌で「ヒシの実の調理・試食会」を開催予定
今回収穫したヒシの実は、秋の試食会で皆さんと一緒に美味しくいただく予定です。
- 開催日: 11月22日(日)
- 場所: 札幌市内(エルプラザを予定)
- 内容: 日本料理の専門家をお招きし、ヒシの実を使った料理の調理・試食体験
アイヌの伝統的な食べ方にとどまらず、今回は和食のプロの視点を取り入れた新たな美味しさ・活用法を探求します。詳細が決まり次第、改めて本ウェブサイトやSNSでご案内いたします。ぜひ今からスケジュールを空けてお待ちください!

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■ 湿地を守り、育て、伝えるために
私たち「NPO法人 人まち育てI&I」は、湿地の植物を実際に暮らしや食に利活用することを通じて、湿地環境の豊かさや保全の大切さを多くの方々に知っていただく活動を行っています。
今回の採取体験や今後の試食会を通じて、身近な湿地やそこに息づく植物の魅力に触れ、関心を持っていただけたら幸いです。
(参考)
【活動報告】ヒシを食べてみよう!ヒシとウポポとアイヌ模様(2023.10.1)
また今月末、2026年9月26日には、第4回全国ヒシサミットが猪苗代湖で開催されます。私たちも参加しますので、また全国のヒシ仲間との交流も報告させてもらう予定です。



