NPO法人人まち育てI&Iでは、余市エコビレッジにて坂本純科さんとともに、約4年前から「フォレストガーデン(食べられる森)」づくりを進めています。今回、余市エコビレッジの「農的暮らし連続講座」においてフォレストガーデン体験を行いました。
■ フォレストガーデンとは?
農地と森林の境界エリアに、食用やクラフトの材料となる有用樹木を植え、自然の循環を活かしながら持続的に森の恵みをいただく取り組みです。
人が手をかけすぎず、生育を助けるための最低限の除草や剪定(通称「えこひいき活動」)を気がついたときに行う程度で、自然の力を借りながら楽しんでいく持続可能な仕組みを目指しています。普段はなかなか手に入りにくい豊かな森の恵みを、身近な場所で暮らしに取り入れる試みでもあります。
■ 今回の活動レポート
今回は、余市エコビレッジが主催する年間講座「農的暮らし連続講座」のプログラムの一環として、参加者の皆さんと一緒に活動を行いました。
(1)フォレストガーデンの恵みを収穫
まずはガーデンを巡り、香り高くお茶や高級楊枝の原料としても親しまれる「オオバクロモジ」の枝葉の収穫を体験。時期の名残となる「ハスカップ」の実も少し味わうことができました。


(2)オオイタドリの緑のトンネルを抜けて、夏の森へ
夏場になると茂るオオイタドリやクズの群落をくぐり抜け、奥の森林へ向かいました。外から見るとうっそうとした茂みですが、足を踏み入れると木漏れ日が差し、涼しく見通しの良い不思議な空間が広がっています。春にはスプリング・エフェメラル(春植物)の鑑賞や山菜採りで親しまれている森ですが、夏に訪れる機会は多くありませんでした。今回、オオイタドリのトンネルを少し整えることで、夏でも快適に尾根まで上がれることが分かりました。心地よい風を感じながら尾根を歩く時間は、参加者にとっても、オーナーの純科さんにとっても新鮮な驚きとプチトリップのような充実感のあるひとときとなりました。


(3)採れたての恵みと美味しいランチ
散策の後は、屋外の心地よい空気の中でランチをいただきました。フレッシュなハーブに炭酸を合わせた爽やかなソーダとともに、自然の恵みを五感で味わう贅沢な時間となりました。

■ 今後に向けて
4年間かけて育ててきたフォレストガーデンの木々も順調に大きくなり、季節ごとの収穫が楽しめるようになってきました。
時には虫食いに遭ったり草刈りで刈り取られてしまったりと試行錯誤の連続ですが、無理のない範囲で木々を「えこひいき」しながら見守り、今後も多様な活用法を探求・発信してまいります。



