【活動報告】スゲ採取と乾燥(2026/7/25)

スゲ〆縄倶楽部

スゲ〆縄倶楽部で、毎年恒例となっているスゲの採取活動を実施しました。

今年は例年採取を行っている場所に加え、新たに1箇所の採取地を開拓。計2箇所で作業を行いました。それぞれの環境によってスゲの育ち具合や状態にも個性があり、新たな発見の多いフィールドワークとなりました。

1.スゲ採取

(1)茨戸川河畔

カサスゲを鎌で根元で刈取ります
たくさん刈取りました!

ここは石狩川の河口部近くにある三日月湖「茨戸川」の河畔で、20数年前に河畔林づくりのために周辺で採取した自然林の種子から育てた苗を植えた「生態学的混播混植法」の森の中で、森づくりに関わっていた某コンサルの友人が「カサスゲの群落がありました」と2年前に教えてくれたところで、今年初めて皆で午前中に採取してみることにしました。湖畔から10~20mくらいのところにあり、その所為か、河畔林の構成樹種のせいか(ドロノキの枯れ雄花がいっぱい落ちてたり)根元に虫の痕跡(糸や死骸等)が多くて、刈ったスゲがちょっと汚い印象でした。途中から短くなるの覚悟で、少し上の方で刈取ることにしました。

(2)石狩川河畔(江別市八幡)

午後からはいつもの石狩川本川の篠津川合流点下流側右岸で行いました。武田さん宅の地先です。

ヤナギの低い林の中で刈取り
ここでもたくさん採取しました!

2023年から4年連続採取しているこの河畔林、毎年採っていて、ちょっと収量が減っている(密度が減っている)感じと、周辺からの外来種(オオハンゴンソウやオオアワダチソウ等)や蔓性のヤエムグラの仲間(?)が繁茂してきていて、ちょっと心配です。

他の植物が侵入中
ヤエムグラ(?)

6月にでもこれら雑草の抜き取りなども必要だと思いますし、今年もやってみた他所での採取、それから念願の「スゲ田」づくり等、やってみたいですね。嬉しいことに、スゲ〆縄倶楽部の仲間が管理を手伝っている放棄水田(もう乾燥してヤナギ・シラカバ灌木林になってしまっている)でスゲ田づくりが出来そうなのです。たくさん採って、年末の〆縄づくりだけではなくエコツアー等での体験など、たくさん使っていければと考えています。

2.スゲの選別と乾燥

採取したスゲはそのままにするのではなく、その後の丁寧な手入れが欠かせません。 刈り取ったスゲを、いつもご協力いただいている武田さんの納屋に運び、イネ科の草や刈れ葉や異物を取り除き、状態を見極めながら「分別」して「束」にしていく選別作業を進めました。

その後、風通しの良い空間でしっかりと「乾燥」の工程に入っています。

スゲは地域の自然の恵みであると同時に、これからのさまざまな活動の土台となる大切な素材です。青々としたスゲが整然と干された納屋には心地よい草の香りが漂い、今年の実りを実感する時間となりました。

作業を終えて武田さんと記念撮影
まだ穂に残っていたカサスゲのタネ 後日育苗箱に播いて、育てます

場所をご提供くださった武田さんをはじめ、作業にご参加・ご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。 乾燥を終えたスゲが今後どのように活かされていくか、ぜひ楽しみにしていてください。

過年度の報告>>> https://hitomachi-ii.com/2024/01/25/suge-6/

◆この活動は、石狩川振興財団の助成を受けて実施しました。