2025年9月26日、札幌市厚別区民センターにて「ヒシを食べてみよう!―ヒシとウポポとアイヌ模様―」を開催しました。
2年ぶりの開催となり、多くの方々にご参加いただきました。
講師は平取町二風谷出身の川上裕子さん。アシスタントは山道さんと森さんです。
ヒシとは?
ヒシ(アイヌ語名:ペカンペ)は、池や沼の水面に葉を浮かべる浮葉植物の一種です。

秋になると、水中でトゲのある果実を実らせます。





かつて湖畔のコタンの人々にとって、ペカンペはデンプンを多く含む貴重な食糧でした。
このヒシは、アイヌに限らず日本中でも食糧や薬膳としてだけではなく、例えば忍者の使うマキビシ(蒔き菱)として使われ、また古くは「菱型」の語源ともなっています。
ヒシを使った料理づくり
当別町の池で採取したヒシの実を約500個使い、以下の6品を作りました。
- イナキビとペカンペのご飯
- チェプオハウ(魚の汁物)
- じゃがいもとかぼちゃのラタシケプ
- カンボチャシト
- キトピロのチヂミ
- 菊芋の和え物

まずは硬い殻を剥くところからスタート。最初は苦戦していた方も、すぐにコツをつかみ、見事な手さばきに!








どのお料理も美味しく仕上がり、「想像以上に美味しかった!」という声があちこちから聞こえました。

午後はウポポと輪踊り
午後はヒシ茶を味わいながら、裕子さんのトークとウポポ(歌と踊り)の時間。


最後は全員で輪になって踊り、会場が一体となって温かい雰囲気に包まれました。

湿地の恵みを未来へ
今回のワークショップを通して、ヒシや湿地植物に興味を持ってくださった方がいたら、とても嬉しいです。
私たちは、湿地を守り育てていくために、湿地植物の利活用を通じてその恵みと文化を次の世代に伝えていきます。
ヒシの実を味わってみたい方は、お分けできます。お気軽にご連絡ください。
参考サイト
レポート ヒシを食べてみよう!② 食べる ~ヒシとウポポとアイヌ模様~
主催・お問い合わせ
NPO法人 人まち育てⅠ&Ⅰ 公式サイトはこちら


