【活動報告】ヒシを食べてみよう!~ヒシとウポポとアイヌ模様~

活動報告

札幌市豊平区民センターにて「ヒシ(ペカンペ)を食べてみよう! ~ヒシとウポポとアイヌ模様~」を開催しました。
4年ぶりの開催となり、たくさんの方々がご参加くださいました。
講師は平取町二風谷出身の川上裕子さん。
アシスタントのあずささんと山道さんにもとても助けて頂きました。
本当にありがとうございました。

ヒシは、池や沼の水面に葉を浮かべる、浮葉植物の一種です。
夏から秋にかけて白い小さな花が水面に咲き、やがて葉の裏(水中)に果実がなります。
アイヌ語ではこのヒシの実を「ペカンペ」(ペカンペ)と呼び、デンプンが多く含まれているため、湖畔のコタンの人々にとっては重要な食糧だったそうです。

9月に当別町の池で採取したヒシを400個使い、アイヌの方々が昔から食べているお料理を教えて頂きました。
メニューは以下の通りです。
・ハスカップとペカンペのご飯
・チェプオハウ
・ペカンペ乗せカンボチャシト
・雑穀とお豆のラタシケプ
・キトピロとさつまいものかき揚げ

茹でたヒシの実の皮を剥く作業を、みなさんに体験していただきました。
皮が硬いのでコツが必要ですが、慣れてくると早く剥けるようになりますね^^

班に分かれ、ご飯以外の4品を分担して作りました。
みなさんとても手際が良く、時間通りに完成させることができました。
どのお料理も美味しくできあがり、
参加者のみなさんも「想像以上に美味しかった!」と、とても喜んで下さいました。

昼食後は、裕子さんのお話の時間でした。
裕子さんの生い立ちやこれまでのご経験などをお話しして下さったほか、
アイヌ模様の意味や、ウポポ(歌と踊り)も教えて頂きました。
最後は参加者のみなさん全員で輪踊りをし、
充実した内容となりました。

今回のワークショップを通して、ヒシに興味を持ってくれたり、湿地が好きになってくれた方がいたらとても嬉しいです。

裕子さん、あずささん、山道さん、
9月のヒシ採取に参加してくださった方々、
今回参加してくださった方々、
本当にありがとうございました!